活動目的

 【目的】

 市場にある振動モニタリングシステムは高価なものが多く、手軽な状態監視が難しい。またそれらのシステムは、診断結果を要約するものが多く、生データの活用が難しい。

 そこで、本研究会では、新しく開発された簡易診断用の安価な振動センサーを利用してサンプリングした生データを設備診断(状態監視)に活用することの適否、適用範囲、データ処理の方法などを明らかにすることを目的とする。

 測定データを研究会メンバで共有することによって、多くの異なった種類の事例を集め、それらを総合的に活用することで、汎用の解析・診断技術の開発やAIなどの利用による診断技術の開発にもつなげたい。

 【概要】

 研究会で提供する安価なWiFi振動センサを使って、参加メンバが管理する設備の振動波形の収集を行い、得られた結果を利用して、予防保全、予知保全などへの有効性を評価する。

 データ解析(処理)技術や測定方法などについても、その内容をメンバ間で共有して研究を行う。研究成果が得られた際には、その内容を学会発表、論文投稿する。

 これまでは状態監視に取り組んでないような設備も対象に測定してみることで適用性を確認する事例研究を行う。当初は適用範囲を制限せず、簡単な傾向管理から高度な解析技術の応用まで対象とする。