関東支部講演会のご案内(2012年12月14日開催)

関東支部講演会のご案内

講演会テーマ「ビッグデータを用いた設備ライフサイクル管理」

共催:日本設備管理学会 関東支部,精密工学会 ライフサイクルエンジニアリング専門委員会


開催趣旨:

近年のICT の発達によって,多数のセンサから得られる多量のデータを分析することで,これまで見えなかった事象を明らかにしたり,対象の認識精度を高めたりすることが可能になってきました.このような技術は,設備管理にも革新を引き起こすと考えられます.本講演会では,ビッグデータ分析に基づく設備ライフサイクル管理の例として,橋梁とクレーンの事例を紹介して頂きます.ビッグデータの分析技術は,これからの設備ライフサイクル管理にとってキーテクノロジの一つになると考えられます.本講演会は,その最新動向を知る絶好の機会と思いますので,奮ってご参加頂くようお願いします.


日時:2012 年12 月14 日(金)14:00〜17:00(受付開始:13:30〜,交流会17:00〜)

場所:早稲田大学 西早稲田キャンパス55 号館N棟 1 階 第2 会議室

(http://www.sci.waseda.ac.jp/campus/index.html)

申込:参加申し込みは,こちらをご参照の上、12 月10 日(月)までに電子メールにてご連絡ください


プログラム:

14:00-15:00 講演1  「橋梁のモニタリングシステムと維持管理」

(株)NTT データ リージョナル事業本部 eコミュニティー事業部 課長 土井 利次氏


[講演概要] NTT データならびにNTT データグループのJIP テクノサイエンスが開発した,橋梁モニタリングシステム(BRIMOS)ならびに橋梁の維持管理システムについて紹介を行う.まず,BRIMOS については,橋梁に,加速度計を設置し,データを取得することで,橋梁を通過する車両重量を測定し,累積損傷度を計測するとともに,橋梁の振動解析,変位解析などにより,どこまで橋梁の健全性を知ることが可能か研究をおこなっている.また,取得したデータパターンを解析し,異常検知がどこまで可能かについても研究を実施している.次に,橋梁のライフサイクルコストの低減のための,橋梁点検システムとその活用について説明を行う.


15:00-15:15 休憩


15:15-16:15 講演2  プラント設備へのクラウドシステムの適用 (クレーンドクタークラウドの実施例より)

 (株)日立プラントテクノロジー 理事 経営戦略本部クラウド型サービス事業推進室室長  戸井田 滋氏


[講演概要]  クラウドを利用したクレーンのライフサイクル管理支援システムであるクレーンドクタークラウドについて説明する.クレーンドクタークラウドは,クレーンの接点の動作回数や各軸の位置などの制御情報を用い,運転監視機能,故障診断機能,設備保全管理機能を有する.クラウドコンピューティング技術を活用することにより,従来の遠隔監視と異なる機能を具備することができ,クレーンのライフサイクルコスト低減やトラブル発生時のダウンタイム低減,各種管理業務の軽減などが実現できる.


16:15-17:00 討論  「ビッグデータを用いた設備ライフサイクル管理」

コーディネータ:早稲田大学 高田祥三,日産自動車(株) 小林 洋


17:00〜 交流会(63 号館1 階レストラン馬車道)

(講演会終了後の交流会には,軽食と飲み物を用意させていただきます.)