【日時】2007年3月9日(金)18:30-20:00
【場所】大阪証券取引所ビル3階 北浜フォーラム
【題目】ものづくりをわかりやすく革新する波形解析・波形判定技術
【講師】中山 慎司 氏(株式会社データスピリット 代表取締役)
【概要】さまざまなデータ計測は安価で容易になってきており,大量のデータをパソコンで取り扱うことができるようになりました。しかしながらそのデータを有効に利用するのは容易ではありません。そこで今回は計測データを簡単かつ有効に利用する方法を紹介いたします。繰り返し工程における波形データを重ね書きして統計処理を行い,リアルタイムで異常判定を行う方法です。集合波形データの標準偏差を用いた上下限波形を生成することによって,漸次劣化の限界判定や突発異常の検出を高確度で実現しています。自動車メーカーにおいて品質の安定と向上,製造精度の向上,地球温暖化対策や大幅なコストダウンを実現した事例を紹介します。この技術の応用範囲は非常に広く,日本の製造業における技術開発,品質,コスト,環境対策などの競争力に大きく貢献できることを期待しています。