第9回 研究会の活動報告

【日時】 平成27627日(土) 13301630


【場所】 オフィス東京 


【出席者】 伊津見一彦榎本容子小越咲子,小越康宏武澤友広,告吉悠眞名垣優愛子三浦靖一郎,吉田健吾(計9名)


【活動報告】


今回は本研究会で鋭意開発中の就労準備支援に関する電子教材のインターフェースについて議論を行いました。例えば、3択のクイズを表示する画面において、一度に3つの選択肢を全て表示すべきでしょうか?それとも、一度に表示するのは1つの選択肢のみに制限すべきでしょうか?前者の場合は、3つの選択肢を見比べることができますが、1つの画面に表示する情報量が多くなってしまいます。後者の場合は、1つの画面に表示する情報量を抑えることができますが、選択肢を比較するには一つ一つの選択肢の内容を記憶する必要があります。前者の場合は注意をコントロールすることが困難な人にとっては負荷が高いでしょうし、後者の場合は記憶が苦手な人にとっては負荷が高いでしょう。本教材は認知機能に障害のある人もユーザーとして想定しているため、どのように情報を提示すれば、利用者に与える負荷を押さえることができるか、気をつけてデザインする必要があります。このように、どのようなデザインがどのような認知負荷につながっているかを学ぶことは、ユニバーサルデザインを学ぶことにつながります。この学びあいに、いろいろな現場を持つ人たちが参加すること、それが多様性を学ぶことにつながっているように思います。


報告者:武澤友広