【日時】 平成30年9月16日(日) 13:30〜16:30
【場所】 福井大学 文京キャンパス(福井市)
【出席者】 小越咲子,小越康宏,小林志穂里,齋藤幸絵, 白﨑久美,武澤友広,南部淳子,南保英孝, 野村昌宏, 丸山正男(計10名)
【活動報告】
①狙い ; 当研究会の活動をより充実すべく一環として、本学会 人材育成研究センターがセミナー方式で展開している『ものづくり“智恵リンピック”』を初適用し当研究会との共創を試みた。
②テーマ ; 『発達障害者を対象とした就労支援技術』。
③進め方 ; 趣意、ステップ、会場配置、チーム編成について(丸山より説明)
⇒本テーマに関する基礎知識の共有(丸山よりプロジェクタにて説明;資料配布)
⇒A,Bの2チームに編成(編成は予め、武澤研究会主査と丸山センター長間で協議し決定。Aチームは4名、Bチームは5名 計丸山を除く9名。
⇒チーム内で自己紹介と役割分担互選(リーダー、書記、発表)。
⇒まず個人で「発達障害者の困り感のベースにあるコト」及び「嬉し感のコト」を書き上げる。
⇒各チーム内で同様項目について検討し『シーズ(支援技術要素)』と『ニーズ(発達障害者への配慮要素)』を完成する(「智恵出し」する)。
⇒各チームでまとめる。模造紙に表記する。
⇒各チームの発表と質疑。
【成果等】チーム演習で得られた成果の概略は下記の通りである。
① Aチームは、ニーズとして困り感のベースには「周囲の理解不足」があり、重要度の高いニーズとして「関連分野・機関の網羅的支援」、嬉し感として「認めてもらった時や人の役に立った時に達成感・満足感・安心感が得られる」など・・・・各論で実例を挙げ乍ら闊達に検討された。シーズとして「段取り力・通訳力・柔軟な対応力・アセスメント力・ノウハウの蓄積・発信力」を挙げた。
② Bチームは、ニーズとして困り感のベースには、「認められていない、役割の自覚、周りが困っている」などを挙げ、「病の前兆や健常/罹病の境界への気付き」が重要であるとした。シーズとして「観察力・コミュニケーション力・調整力・情報共有力・想像力」などを挙げた上で、「中立的な知見やサポートが必要」とし定期的な話し合いの場を設けることが重要であるとした。
今回の成果を更に掘り下げつつ研究会としての実を上げていきたい。(以上)
(文責 丸山正男)