学会案内 》This Page

会長就任のご挨拶

松本 俊之(青山学院大学)

日本設備管理学会第17代会長に就任するに当たって,一言ご挨拶を申し上げます。

本学会に1993年に学生として入会し大変お世話になり,2003年から関東支部の幹事・支部長,2014年から本部の理事などの役員を経験させていただきました。小職はこれまで,IE(Industrial Engineering)を主体としてモノづくり現場を活性化するために,改善技術と教育システムの開発に従事しており,いくつかの企業の改善活動を支援しております。

近年,モノづくりに関する設備やコンピュータのハードウェアとソフトウェアの目覚ましい技術進歩によって,多くの生産現場でロボットや情報システムの導入が可能になっています。これらを効果的に導入するためには,その目的を明確して代替手段を検討し,導入の前に改善を実施すべきであり,その改善力を身につけるための長期的な人財育成が重要であると考えています。特に本学会の名称も含む設備管理技術は益々重要になっており,本学会がおおいに貢献できると考えております。

本学会の基本は,“ものづくりにおける理論と実践の融合”であり,会員の構成も大学だけでなく企業の方々が多く所属されており,これはモノづくりにおいて非常に重要だと思います。しかし,近年では会員数の減少という大きな課題もありますが,本学会の各研究会,各支部,本部役員のみなさまのご協力およびご尽力によって活動がかろうじて維持されている状況です。さらにコロナ禍という厳しい状況の中,前小島会長により「つなぐ研究会」が発足し,オンライン講演会や国内・海外の工場見学などの活発な活動が実施されてきました。コロナ禍の収束がみえつつある状況で,そのもう1つの柱である人財育成も活発に計画・実施していき,さらなる活性化を実現したいと考えております。

コロナ禍で活動し難い状況下ではありますが,会員のみなさまのご協力のもとに次ページの組織体制で下記の項目を実行することで,新たな時代の設備管理技術の発展に貢献したいと考えております。

1)設備管理技術の研究開発活動のさらなる活発化を図る

2)設備管理技術の意義を社会に訴える

3)設備管理技術に関係する他学協会との連携を進める

4)各支部・委員会・研究会活動を引き続き推進する

5)上記の活動を通じて会員増強活動を推進する

松本 俊之(まつもと としゆき)

青山学院大学 理工学部 経営システム工学科 教授

1985年   慶應義塾大学 理工学部 管理工学科 卒業

1987年   慶応義塾大学 理工学研究科 管理工学専攻 修士課程 修了

1993年     同 博士課程 単位取得退学

2001年   慶應義塾大学より 博士(工学) 取得

2003年   青山学院大学 理工学部 経営システム工学科 助教授

2011年     同 教授となり現在に至る

(2011年 ペンシルバニア州立大学 理工学部 IME学科 訪問教授)